中国、釣魚島の詳細な測量を実施へ
中国が現在公開している釣魚島(日本名・尖閣諸島)の地理測量情報は、主に無人機を使って取得したデータだ。中国は今後、島(礁)の第2期測量プロジェクトを実施し、全ての島と礁に対する詳細な測量を実施する計画だという。国家基礎地理情報センターの李志剛主任は14日、「測量地理情報青書」発表会にて取材に答え、「同プロジェクトは国家測量地理情報局が筆頭となり、軍および地方の測量部門が共同で実施する」と語った。新京報が伝えた。
▽第1期測量プロジェクトはほぼ完了
青書によると、1期プロジェクトはほぼ完了しており、これまでに770カ所の測地点からなる島(礁)測地ネットワークが完成したほか、近海海域190万平方キロメートル分の航空写真および重点近海海域6.01万平方キロメートル分の航空写真を取得した。また、6400の島の識別および正確な測位を行い、1/2000の地図1841枚、1/5000の地図2900枚、1/10000の地図188枚を作成した。
李主任によると、第1期プロジェクトの関連データは今年6月ごろに発表されるという。ただし、第1期プロジェクトでは主に海岸線から100キロ以内の島の測量を行ったため、大陸から300キロ以上離れている釣魚島の測量は行われていない。第2期プロジェクトでは釣魚島を含む全ての海域がカバーされるという。
▽一部の島は測量が困難
国家測量地理情報局測量発展研究センターの張輝峰主任は「測量では主に島の分布および航路の測量を行う。中国の一部島嶼は一部の国により占領されているため、島に上陸しての測量およびこれら島嶼の周辺海域における測量は、現時点では難しい状態だ」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月15日