外交部:スノーデン氏の香港出境で米側の非難は受け入れられない
【中日対訳】華春瑩報道官 |
外交部(外務省)の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で、米国の「PRISMスキャンダル」を暴いたエドワード・スノーデン氏が香港を離れたことについて、中国政府に対する米側の非難は根拠を欠き、中国側は受け入れられないと表明した。
記者:米国務省幹部は先日、中国中央政府の同意なしに香港特区政府がスノーデン氏の出境を認めることはあり得ないと述べた。米側はスノーデン事件は中米関係に悪影響をもたらすとも述べた。これについて中国側のコメントは。
華報道官:香港特区政府は完全に法にのっとってこの件を処理したのであり、何ら非難すべき点はなく、各方面はこれを尊重すべきだ。香港特区政府の法にのっとった処理を米側が問題視するのは道理にかなっていない。中国中央政府に対する米側の非難は根拠を欠き、中国側は受け入れられない。
中米関係に関して中国側の立場は一貫しており、明確だ。中米関係の健全で安定した発展の維持は両国および両国民の根本的利益に合致し、アジア太平洋地域さらには世界の平和、安定、発展にもプラスだ。米側が中国側と共に両国首脳間の重要な合意を真摯に実行に移し、対話や協力を強化し、摩擦や溝を管理、コントロールし、途切れることなく新たな進展があるよう中米関係を後押しすることを希望する。
記者:米側には「スノーデン氏が意外にもネットと情報の自由がない国に逃げることを選択するとは」「米国のネット情報活動は合法であり、機密を盗むのとは異なる」との声がある。これについて中国側のコメントは。
華報道官:サイバーセキュリティ問題における中国側の立場は明確で、一貫している。中国はあらゆる形式のサイバー攻撃に反対し、この問題におけるダブルスタンダードに反対する。サイバー空間には協力と国際ルールが必要だ。各国が相互尊重、相互信頼の精神にしっかりと基づき、積極的に対話と協力を繰り広げ、サイバーセキュリティ問題を適切に処理し、サイバー空間の平和と安全を共に守ることを希望する。
今日の事態になってもなお米側にそうした発言をする人がいるとは、全くおかしなことだ。まず鏡を見て、自分のことをしっかりと管理するようご忠告したい。
記者:ブルームバーグの報道によると米側は現在スノーデン氏が中国のスパイかどうかを調査している。これについて中国側のコメントは。
華報道官:全く根も葉も無い話で、極めて無責任だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月26日