外交部：南中国海問題で比の提起した国際仲裁は受け入れない

華春瑩報道官

　外交部（外務省）の華春瑩報道官は8日の定例記者会見で南中国海問題について、フィリピンが提起した国際仲裁は受け入れないとの中国側の立場が変わることはないと表明した。

　記者：フィリピン外務省は先日マニラで南中国海問題の国際仲裁に関する宣伝折り込みを各国・国際組織の現地外交・領事機構に配布して、仲裁問題における立場を宣伝し、仲裁を支持する関係国の発言を紹介した。これについて中国側のコメントは。

　華報道官：中国側の立場には国際法上の根拠が十分にあり、主権国家および国連海洋法条約締約国としての合法的な権利でもあり、他の国々は尊重すべきだ。

　フィリピン側は仲裁を利用して国際社会をミスリードし、中国側に圧力をかけようとしている。中国はこれに強く反対する。二国間交渉による係争の解決という正しい軌道に戻るようフィリピン側に再度ご忠告する。中国はまた、他の国々が仲裁問題において言動を慎み、南中国海地域の平和・安定維持に真に寄与し、事態の拡大と複雑化を防ぐことをするよう希望する。（編集NA）

　「人民網日本語版」2013年7月9日