中国の独身者1.8億人に 「家なし・車なし」がネック (2)
同調査によると、約80%の独身女性は、結婚相手の条件として、「月収4千元(約5万1千円)以上」とした。このうち27.1%は、「月収1万元(約12万7500円)以上」を条件としていた。
「マイホームを用意できなければ、結婚する資格がない」。中国ではこのような結婚観を持つ人は少なくない。しかし、「新居があれば幸せな結婚生活を送れるとは限らない。また、マイホームがなければ悲惨な結婚生活が待っているとは限らない」と考える人もいる。
あるネットユーザーは、「幸せになるためには、結婚を投資市場での投機行為と見なすべきか、あるいは純粋な愛情だけで結婚するべきか」という問題をネット上に投げかけた。またある人は「結婚は、確かにひとつの投資行為だ。しかし、愛を投入しなければ、幸せな人生は得られない。物質的豊かさという保障を手に入れるために、貴重な青春時代を投入すべきではない」と主張した。
統計データによると、中国の独身者は、男女計1億8千万人に達した。婚活サイト最大手「世紀佳縁」の創始者・ゴン海燕氏はこれについて、「都市化が進んでいる中国では、多くの若者が農村あるいは中・小の都市や町から大都市に出て働いている。生活上のストレスは大きく、多くの人は必死になって働くことで精一杯という状況だ。これによって、出会い年齢の遅れや晩婚化の傾向が生まれている」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年11月13日