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北京の博物館 低所得による人材流出が深刻

 20日に行われた北京地区博物館第6回学術会議で、北京文物局の劉超英副局長が明らかにしたところによると、北京地区の博物館のスタッフは中国一の学歴を誇るが、低所得という現状のため、高学歴の専門的な人材を引き留められずにいる。博物館の専門的な人材が不足しており、人材流出が深刻だという。中国新聞網が伝えた。

 劉副局長は、「博物館のスタッフは低所得で、博士課程修了者の月給は3000元(約3万9000円)ほど、解説ガイドの月給は2000元(約2万6000円)未満だ。これほど低い所得では、北京で生活できない」と指摘、「北京の各博物館には、スタッフの専門能力が低いという現象が、普遍的に存在している。ハード面と比べ、博物館の人材チームの育成が著しく遅れている。専門的スタッフが不足し、博物館の品質向上の弱点となっている。専門的スタッフの育成の遅れは、北京地区の博物館の発展に影響を及ぼしている」と訴えた。

 北京には現在、一定規模・水準に達した博物館が163館に達している。北京は博物館数でロンドンに次ぐ文化名城となっている。劉副局長は、「博物館が高度発展している今日、ハード面の重視と同時に、人材チームの育成と形成を重視するべきだ」と主張した。

 故宮博物院の単霽翔院長も同様の観点を示し、「中国各地で博物館建設がブームとなっており、博物館のインフラ面の条件が大きく改善された。しかし博物館ブームの中にも、数の重視・品質の軽視(建設スピードの重視、機能の保障の軽視、奇抜なデザインの重視、地方特色の軽視、ハード面の投入の重視、管理サポートの軽視等)という傾向が見られ、博物館の社会的機能が効果的に発揮されていない。博物館はモノの重視から、人とモノの重視に変わるべきだ」と語った。

 単院長はまた、「都市化高度発展の現在、大規模な都市部・農村部の建設の持続により、人類の貴重な文化遺産がかつてない速度で失われている。この情勢下、博物館は活動の場と影響範囲を、博物館内もしくは限りある分野内だけに留めるのではなく、より多くの文化遺産を保護対象に含めるべきだ」と強調した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2012年11月21日


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