人民日報が選ぶ今年の中国10大ニュース (2)
(4)加入者13億人、世界最大の医療保障ネットワーク形成
国務院新聞(報道)弁公室は9月17日、記者会見で、2011年、都市部と農村部の「職工(従業員)医療保険」や「住民医療保険」、「新型農村合作医療」の加入者が13億人を超え、カバー率は95%以上となったと発表。中国は世界最大の医療保障ネットワークを誇るようになった。特に、農村部の住民を対象にした「新型農村合作医療」は加入者8億3千万人と高いカバー率となっている。
(5)空母「遼寧」が就役 戦闘機の離着陸も成功
中国初の空母「遼寧(りょうねい)」の海軍への引き渡しセレモニーが9月25日、中国最大の造船会社「大連船舶重工集団」の工場がある遼寧省大連市の港で開催され、正式に就役した。これにより、中国軍の現代化が一層進み、国防力や総合国力が強化されるなど、「遼寧」の就役には非常に重要な意義がある。就役後も、「遼寧」では関連の科学研究試験や軍事訓練が展開されており、戦闘機「殲15(J-15)」の離着艦訓練も無事成功。空母プラットホームや戦闘機に確かな技術や性能が備わっているほか、相性にも優れており、設計指標を満たしていることが実証された。
(6)文化体制改革の全面的な推進進む
9月26日、北京で「全国文化体制改革工作表彰大会」が開催。▽政府が確定した段階的な改革案がほぼ完了したこと▽都市部と農村部の初歩的な公共文化サービスシステムが構築されたこと▽文化コンテンツの全体的な規模や実力が絶えず向上していること▽文化コンテンツの創作・生産の誘導強化や多岐にわたる文化を生み出す構造確立に一層大きな力を注いでいること---などが確認された。ある統計によると、登録済みの営利文化事業法人が中国全土に6900社以上あり、審査・認可した事業編成は30万件に及んだ。また、各種書店が100万件以上ある。さらに、149カ国と文化協定を結んでいる。