ネット上に新商売 春節帰省中の「レンタル彼氏」 中国
春節(旧正月、今年は2月10日)を間近に控えた中国では、実家を出て働いている人々が帰省する日が近づいている。年頃の独身女性にとっては、「早く結婚して」と強く催促する親との一大対決が待ち受けている。このような現状を受け、中国国内大手ショッピングサイトの淘宝網では、「レンタル彼氏」を売り物にしたオンラインショップが登場している。レンタル代金は1日600元(約8500円)以上で、食事代・宿泊代・交通費が別途必要という。四川新聞網が伝えた。
■「レンタル彼氏」ケース1 依頼主の元カレにあわや殴られそうに
「レンタル彼氏」の一人、虎さんのレンタル料は1日600元。「活発で朗らかな性格、お喋り上手、老人の相手がうまい」がセールスポイントだ。仕事中(レンタル中)に、依頼主の女性が「満足しない」または「レンタルの事実が発覚した」場合、レンタル料は半額返金する。「ビデオで事前調査を行うことや、依頼主の実家で新年を過ごすこともできる。依頼主の親が体育会系が好きならカジュアルな服装で出かける。落ち着いた男性が好みならネクタイ・スーツ着用で出向く。細かい部分まですべて依頼主の要求に応える」と語った。
虎さんは「レンタル彼氏」として、テレビやウェブサイトニュースに紹介されたことがあり、それを運悪く自分の父親に見られた。父親は彼のことを、「あいつもついに頭がおかしくなった」と言った。また、ある時、女子学生に依頼され、2時間の「レンタル彼氏」になった。料金は400元(約5700円)。まさか、彼女に連れられて向かった所が、元カレのところとは予想もしなかった。元カレは筋骨隆々、両腕には入れ墨、「いかにもゴロツキで、あわや殴られるところだった。危機一髪で逃げ出してきた」と回想した。
■「レンタル彼氏」ケース2 店主・レンタル恋人ともに実家から結婚の催促
河南省で某ネットショップを経営する女性は、「レンタル彼氏」8人のレンタル業務に携わっている。今、レンタル可能なのは22歳の男子学生だけで、 ほかの8人はすべてレンタル契約済み」と語る彼女は、自分は結婚適齢期を過ぎた「行かず後家」で、ネットショップを開設して成都の某かつらメーカーの代理販売を行っているという。昨年11月、実家の親から結婚を急かされた時に、突然ひらめき、自分のネット店舗で男性恋人のレンタル業を始めた。