中国大陸部、春節用品に台湾グルメが人気
台湾パイナップルケーキ |
中国では春節(旧正月、今年は2月10日)が近づき、年に1度の春節用品購入ピークが始まった。江蘇省常熟市で、「台湾グルメフェスティバル」が現在開かれており、来場した現地の人々は、手作りヌガー、基隆夜市のカキ入りオムレツ、臭豆腐など台湾特産グルメに舌鼓を打っている。さらに、これらの台湾特産品は、彼らにとって春節用品の新たな選択肢のひとつとなった。人民日報海外版が伝えた。
上海台商廟会が出展した台湾ブースには、手作りヌガー、台湾パイナップルケーキ、ドリアンクッキーなどのスイーツ特産品や年賀用手土産が何でも揃っている。また、基隆夜市のカキ入りオムレツ、ライスホットドッグ、タコ小団子、台北深坑の臭豆腐など台湾の夜市で人気の軽食が、来場者の人気を集めていた。
孫娘とともに会場を訪れた常熟市五星七区に住む顧雲保(男性)さんは、スープ入り肉まん、海老餃子、石頭ウィンナーなど台湾の軽食をあれこれ試食、「おいしいものがたくさんあって目移りしてしまう。年寄りだから、あまりたくさん食べられないのが残念」と感想を述べた。台湾から出展した梁齢文氏は、「私は石焼ソーセージ作りの3代目で、ここにあるソーセージと炉は、台湾から船で運んできた。台湾で食べる風味そのままを、大陸部の人々にも味わってもらいたかったからだ」と自信満々に語った。
台湾万品食品有限公司のブースで販売を担当していた張涛さんは「昨年の弊社のブースは、面積10平方メートルにも満たなかったが、売り上げは10日間で3万元(約43万2千円)を上回った。今年は、大陸部のお客様に春節用品として買い求めていただくため、よりバラエティーに富んだ台湾特産品を用意した」と語った。
果物を売る屋台で台湾特産フルーツの「蓮霧(レンブ)」を選んでいた常熟在住の許楓さんは、「これまでは、春節用品と言えば、餅・ベーコン・ソーセージなど地元の伝統特産品しか選択肢がなかった。だが、台湾海峡両岸の交流が頻繁になるにつれ、台湾の特産品が、私たちの新年の食卓を飾る『人気食品』になりつつある」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年1月15日