エジプト熱気球爆発事故、原因が乗客なら保険下りず
観光地として人気の高いエジプト・ルクツールで26日、観光客21人を乗せた熱気球が爆発・炎上する事故が発生し、19人が犠牲になった。中国浙江省の現地メディアの報道によると、ここ数年、熱気球が爆発して墜落する事故が多発している。そのほとんどは、失火が原因という。
浙江省の中国国際旅行社(CITS) 出境(出国)センターの王洪超・副総経理は、「設備の故障などの要素以外に、ライターなど燃えやすいものも失火して爆発を起こす可能性があり、喫煙はもちろん、持ち込んでもならない。また、観光客はバランスを取る操縦士の指示に従わなければならない。操縦士は熱気球の重さに基づいて乗客の数を決める」と説明。
実際には、熱気球やバンジージャンプなど、危険の伴う活動に参加する前、旅客は誓約書にサインしなければならない。誓約書には、禁止事項や事故発生時の責任事項についての説明が記載されており、料金に保険が含まれていることもある。王副総経理は「誓約書は通常、英語と中国語2部で、乗客が規則に違反したことが原因で事故が発生した場合、保険金は下りないだろう」と説明した。
熱気球観光の料金は通常、1人当たり200-300ドル(約1万8400-2万7600円)で、大型の熱気球には約20人が乗れる。飛行時間は40分から1時間半ほど。
一方、浙江省中青国際旅游の出境センターの朱小軍・副経理は、「熱気球やバンジージャンプなどは、すべてオプション。我々がツアー客に参加を勧めることはほとんどない」と述べた。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年2月27日