大雪一夜、交通なお混乱　長野・茨城で2人死亡

首都高湾岸線（中央）の通行止めが続き、一般道は上下線とも渋滞し

　東日本を中心とした大雪から一夜明けた15日、中央自動車道や首都高速の一部で通行止めが続いた。路面が凍結し、足元に気をつけながらゆっくりと勤め先や学校に向かう人の姿も。一般道は渋滞し、首都圏ではコンビニエンスストアへの物資の供給が滞るなど影響が広がった。

　除雪に時間がかかり、中央道の山梨県の一部、東北道の埼玉県などで通行止めが続いた。凍結した首都高も朝から一部を通行止めにした。通行できる区間でも、速度規制やチェーン規制で渋滞が発生。東名の東京インターを先頭に渋滞が一時50キロを超えた。

　14日に560便が欠航した羽田空港と71便が欠航した成田空港では、それぞれ約900人と約3400人がロビーで夜をあかした。15日も羽田発着を中心に30便以上が欠航した。首都圏の鉄道各線は、ほぼ通常通り運行した。

　雪による死者も出た。長野県警によると、塩尻市洗馬の道路脇にある側溝で14日夕、除雪をしていた近くの無職田中英司さん（71）が流され、病院に運ばれたが死亡した。深さ60センチの側溝内に入り、詰まった雪を下流に流そうとしていたところ、上流から雪の塊が流れてきたという。茨城県常陸太田市では15日早朝、バイクで新聞を配達中とみられる男性（62）が転倒し、搬送先の病院で死亡が確認された。

　栃木県鹿沼市では14日深夜、路面が凍結した道路で乗用車2台が正面衝突。同乗していた同市の男性会社員（20）が頭を強く打つなどして重体、2台の運転者2人も重傷を負った。朝日新聞のまとめでは、14日からの強い風雪によるけが人は、16都府県で少なくとも560人以上になっている。

　asahi.com　2013年1月15日

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