杭州で女性他殺事件、死体の横にトランプ3枚
浙江省杭州市の「都市快報」の報道によると、同市余杭区の警察は15日、市民からの通報を受け駆け付けた区内のある道路際の花壇で、女性の死体を発見。死体の横には、スペードの5とK、ダイヤのJの3枚のトランプが落ちていた。その後の調べで、他殺と断定。殺人事件として捜査が進められている。現在、被害者の身元はまだ判明していない。同警察は23日から市民に情報提供を求めている。北京晨報が報じた。
同警察は同日午前8時29分、「同区の世紀大道良熟村の道路際にある小さな池の近くに、女性が倒れており、すでに息をしていない。左腕に大量の出血の跡がある」との通報を受けた。女性は25歳くらいで、身長158センチ。金髪のロングヘアーでパーマがかかっており、左鼻にはピアスの穴がある。ピンクのジャケットに白黒のマフラー、黒のストッキングを着用し、右手の人差指にシルバーの指輪をしていた。左手の親指と人差し指の間にはタトゥーが入っている。
同警察はすでに、情報提供を求める張り紙を2万5000枚以上張り、逮捕につながる有力情報提供者には、1-2万元(約15-30万円)の懸賞金を提供するとしている。ただ今のところ有力な情報は得られていない。
同警察は23日、当時の現場の状況について、「死体の横には、スペードの5とK、ダイヤのJの3枚のトランプが落ちていた。トランプの裏は赤と白のチャック模様」と発表した。同トランプに関する調査を担当する許・警察官は、「3枚のトランプは事件と直接関係ないかもしれない」としながらも、「犯人検挙のためには、どんな小さな手掛かりも見逃すことはできない。万が一、犯人の手掛かりが残っていれば、逮捕のための有力な証拠となる」としている。
同情報に、「日頃、探偵映画を見るのが好きなのに加えて、ネット用語にも通じている」という市民の周さんは、「自分なりの予想」として、「『KJ5』は『中国語で早く助けて』の頭文字。被害者の女性はトランプを使って助けを求めたにもかかわらず、間に合わなかったのではないか」と推理している。トランプ3枚はさらに、想像力をかき立て、熱心なネットユーザーらは、「『KJ5』は携帯の1つのプッシュボタンに集中している。犯人の情報は被害者の携帯に隠されており、そのボタンを押すと重要な手掛かりが出てくるに違いない」など、事件を分析したり、「気になる」点を上げたりする書き込みを次々に寄せている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月25日