吉林省工場火災事故、死者120人に 責任者ら拘束される
吉林省徳恵市の鶏肉加工工場で3日、火災が発生し、120人が死亡、77人が負傷した事故で、火災救援指揮部は6日、政府や地方・関係者の努力の下、火災事故の救援は終了したと発表した。人民日報と中国新聞網が報じた。
同省長春市の趙顕・政府副秘書長は同日、「調査グループが最終的に出した犠牲者の数は、間違いのない正確な人数」と指摘。DNA鑑定と調査グループの審査終了後、犠牲者のリストが公表されるという。
一方、ネット上では事故を起こした企業の同日の出勤者数を基に、「まだ17人が行方不明」と指摘されているが、趙副秘書長はこれを否定。「犠牲者の数は、11回以上の綿密な捜査を経たうえで出された。遺体の身元確認もすでに実施されている。我々は、犠牲者120人一人ひとりにDNA鑑定を実施し、その家族からも血液を採集した。そして、入院中の負傷者の情況調査も実施した」とし、「火事現場から脱出後、そのまま帰省した従業員もいれば、臨時従業員もいた。さらに、事故当日、ほかの従業員の代わりに出勤していた従業員がいる可能性もある。そのため、情報確認が困難になっている」と述べた。
事故を起こした宝源豊禽業公司の賈玉山董事長や張玉申総経理らは現在、刑事拘留され、同社の銀行口座も凍結されている。
また、事故現場では二次災害防止のため、消防部門が漏れ出しているアンモニアの希釈を進めているほか、安全監督部門が専門家を手配し、同社のアンモニアタンク13基の処理も進めている。現在の時点で、大型ボンベ3基のアンモニアの移動が終わり、残りの10基の処理も6日夜には終わると見られている。一方、環境保護部門の観測によると、アンモニアの流出による、周辺の大気への影響は確認されていない。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月7日