中国、7割「養育費高くても子供2人がいい」最新調査
中国では、物価の上昇に伴い、子育てにかかる費用も高くなる一方だが、多くの子供を産むことを好む伝統を背景に、ほとんどの国民が子供を2人以上産みたいと感じているようだ。中国新聞網が報じた。
民意調査や世論研究を行う非営利法人機構の広州社情民意研究センターは17日、中国大陸部の住民3000人を対象にした電話調査の結果を発表した。それによると、回答者のうち78%が、子供の生活や教育にかかる費用が「高い」と感じている一方、若い夫婦が子供を2人産むことについては69%が支持していることが分かった。また、生活水準の高い都市だけに限ると83%が、地級市(二級行政単位)では84%が「高い」と感じており、県城(地方行政単位)より、10ポイント以上高かった。一方、「高くない」と感じているのはわずか16%にとどまった。
同センターの評論員は、「広州を例にすると、出産にかかる費用が高いというのが、1つ目のハードル。続いて、保育費やよい幼稚園などに入学させるために必要なお金、有名校を選択するためにかかる費用などの教育費、さらに子供を通わせる学校の校区内で住居を構えるための費用の高騰などが、出産適齢期にある夫婦の悩みの種となっている。このように、『子育てにかかる費用が高すぎる』という国民の声が、政府に試練をもたらしている」と指摘する。
一方、同調査では、「現在の若い夫婦は子供を何人出産するのが適当か?」という質問に対して、最も多い回答が「2人」で69%だった。また、「1人」との回答も24%あった。さらに、女性に限ってみると、73%が「2人」と回答し、男性より約7ポイント高かった。
「2人」を選択する主な理由は、「家の中がにぎやかになる」「子供の遊び相手ができる」などのほか、「自分の老後のため」という回答もあった。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月18日