中国の子供の肥満、ビスフェノールAと関係あり
世界的な「肥満傾向」はここ数年、重大な公共性生問題の一つとなっており、「肥満をもたらす環境因子」をめぐる研究が急速に進んでいる。このうち、ビスフェノールA(BPA)が体内に過度に摂取されると、肥満になりやすいという考えが、国際学術界や政府から高く注目されている。しかし、これに関する疫学的研究がほとんど行われておらず、実証やメカニズムの解明については、まだまだ立ち遅れている。復旦大学公衆衛生学院の周穎・准教授をリーダーとする研究チームがこのほど、上海市の8歳から15歳までの学齢期児童259人を対象に、BPAの尿中濃度について調べたところ、BPA濃度と児童の体重に相関関係があり、BPA濃度が高い児童は肥満傾向にあるという事実が判明した。これは、子供の肥満とBPA濃度の関係性を証明した国内初の研究となった。この結果、BPAは子供の肥満リスクを高める要因のひとつであることが明らかになり、中国政府が今後、子供の肥満予防・コントロール政策を策定する上で貴重な新しいヒントになると期待される。この研究成果はこのほど、米学術誌「Journal of Environment and Health」誌上で発表され、年度優秀論文に選ばれた。光明網が伝えた。
BPAは、世界で生産量が最も多い化学物質のひとつ。1960年代以降、乳幼児の哺乳瓶やおしゃぶり、食品・飲料缶の内部コーティングなどに広く用いられてきた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年5月6日
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