オーダーメイド型通勤バス、9月運行開始 北京
北京公共交通集団(公交集団)にとって初の試みとなる「オーダーメイド型通勤バス」が今年9月、天通苑、回竜観、通州など大型団地で運行を開始する見込み。公交集団は15日、同社サイト上で市民の利用希望調査をスタートしたが、同日午後3時の時点で1万人以上が調査に回答した。調査初日の状況によると、燕郊、通州新城、昌平に住む市民の需要が多い。また、公交集団は、オーダーメイド型通勤バスの価格について、「自家用車経費(ガソリン代・駐車場代・高速道路料金の合計)の30%、タクシー代の15%」という設定予想ラインを同社サイト上に発表した。新京報が伝えた。
15日午後3時の時点で、1万2千人を超える市民が、「オーダーメイド型通勤バス利用希望調査ページ」にアクセス、うち1万人が回答を提出した。統計データによると、回答した市民の居住地は、燕郊、朝陽区、通州新城、昌平区に集中しており、勤務地は、CBD、亦荘開発区、中関村、金融街に集中していた。
この通勤バスは、各乗客に座席が確保され、車内で無線LANサービス(WIFI)が利用可能という豪華なものだが、気になるのは乗車料金だ。公交集団は、同社サイト上で、「自家用車経費の30%、タクシー料金の15%」という価格予想ラインを発表した。通勤距離を往復20キロメートルとして計算した場合、自家用車を使うと約45元(約730円)、タクシーに乗ると100元(約1620円)かかることから、通期バスの料金は約15元(約240円)となる見込み。
公交集団担当者は「通勤バスの運行目的は、省エネ・排出削減という環境への配慮を提唱することにある。もともと社会公共サービス的性格を備えていることから、利用料をむやみに高くすることはない。だが、最終的な料金は、現時点では確定されていない」と述べた。
また、同担当者は「北京市交通計画によると、北京-西蔵(チベット)高速道路と北京-香港・澳門(マカオ)高速道路に、公共交通バス専用レーンが年内に開通する予定だ。これにより、『オーダーメイド型通勤バス』の運行環境がより良くなると期待される」と続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年7月17日