台湾、大陸部個人観光客向け1年マルチビザの発給開始
大陸部からの個人旅行をより拡大する目的で、台湾を訪れる大陸部の個人観光客を対象とした「1年有効マルチビザ」が、台湾地区当局の移民部門・旅行業界・観光部門による協議を経て、8月1日から発給される。人民日報海外版が台湾中央社の記事を引用して伝えた。
台湾観光局の担当者は7月30日、「『大陸部からの質の高い観光ツアー団』と『大陸部からの個人旅行客』の拡大は、台湾観光業の今後の最重点目標であり、台湾を訪れる大陸部観光客のクオリティアップと台湾観光業の収益アップを実現する鍵となるだろう」と指摘した。
台湾観光局の統計データによると、一部大陸部都市の住民による台湾個人旅行が解禁された2011年6月から今年6月末までの期間、台湾を訪れた大陸部個人観光客数は累計延べ43万人に達し、年間成長率は急激に伸びている。
○大陸部住民、1年有効マルチビザの取得が可能に
台湾の関連主管部門は7月30日、「中国大陸地区の専門家による台湾での専門業務活動従事の許可に関する規則」修正版を発表した。これによると、8月1日より、大陸部の教育・芸術・文学・マスコミなど各分野の優秀な専門人材が台湾で専門業務に従事する場合、1年間のうちに何度でも台湾と大陸部を往来できるマルチビザを取得することが可能となった。
台湾当局関連部門の担当者は、「文化・教育分野における台湾海峡両岸の交流活動はここ数年、ますます盛んになってきている。教育・芸術・文学・マスコミを専門とする大陸部の優秀な人材が台湾側からの招きに応じて台湾での専門活動やイベントに参加する場合、一定期間内に何度も両地を往復しなければならない。従来の規則では、これらの専門人材が台湾に来る場合、入境の都度、台湾通行往来許可証の申請・取得が必要と定められていた。このため、台湾側からの招きで台湾を訪れる大陸部の人々は、不本意な台湾滞在延長やイベントの中断を余儀なくされ、両岸の教育・芸術・文学・マスコミ分野における両岸の交流活動に支障をきたしていた」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月1日