天安門前の石板道路 初の大規模修繕工事を実施
天安門の前を横切る長安街は、昼夜を分かたず車の流れが途絶えない。一般的な都市の主要道路はアスファルトコンクリート舗装だが、長安街の天安門前の区間だけは縦横に交錯する花崗岩が敷かれており、全長392メートル、幅80メートルの「石板道路」となっている。天安門広場に続くこの石板道路は1958年に完成して以来、日増しに増加する車の重みに耐えてきただけでなく、毎年の国慶節閲兵式でも使われ、多くの市民の記憶に残っている。完成から長い年月を経たこの石板道路は今月上旬より、55年間で初となる大規模修繕工事を迎えた。北京日報が伝えた。
天安門の石板道路では、6万個以上の大型石板が「人」の字型に交錯するように敷き詰められている。石板の長さは1メートル、幅は50センチ、厚さは約30センチで、重さは350キロに達する。長期間に渡る車の重みにより、一部の石板の基礎部分が緩み、一部に沈下・断裂および角の部分の損傷が生じており、石板間の接着剤がはげ落ちている箇所もある。ガタガタと揺れる道路は、路線バスの正常な運転を妨げている。
石板を1つずつ細かく調べた結果、今回の大規模修繕工事では、損傷の深刻な488個の石板を修繕・交換することとなった。
長安街の石板道路の大規模修繕工事は、路線バス専用道路の修繕が中心となる。天安門周辺の道路では、1分当たり4.6台の路線バスが行き交っており、長さ18メートルにも及ぶ大型バスの場合、満載時の重量が100トン以上に達する。そのため路線バス専用道路にある石板は、損傷が特に深刻になっている。
石板道路ではこれまでも毎年、小規模な修繕を行っていたが、その修繕期間は2−3日(夜間)のみだった。8月5日にスタートした今回の大規模修繕工事は9月23日に完了する予定で、最良のコンディションで国慶節を迎えることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月21日