中国が誇る世界一の海上救助体系

　中国の海難救助は、▽空中からの救助▽水上での迅速な対応▽潜水救助---の三位一体型機能を備え、海上で発生するさまざまな事故や災害に対応できるようになっている。このような救助体制は、世界でも例を見ない。新華社が報じた。

　中国交通運輸部の楊伝堂・部長はこのほど、「中国には1万8千キロにも及ぶ海岸線があり、船舶の運搬能力は1億1800万トンに達する。また、港湾の貨物取扱量は年間64億トンに上るなど、中国は海上運輸大国でもある。そのため、中国の救助隊は海上の安全を守る上で大きな役割を担っている」と述べた。

　同部の救助サルベージ局の王振亮・局長は「世界のどの国を見ても、中国の救助隊のように整った機能を備えたプロフェッショナルな救助隊はない。中国の救助隊は、▽救助隊▽サルベージ隊▽飛行隊---の三位一体型編成、▽人命救助▽環境保護▽財産保護---の三位一体型職責▽空中からの救助▽水上での迅速な対応▽潜水救助---の三位一体型機能を備えている」と語る。

　中国政府は10年前に救助体制の改革を実施し、救助隊の急速な発展につながった。中国の空中救助体系は、ゼロからスタートして現在は飛行隊4チーム、救助用飛行機12機を有するようになった。飛行隊はパイロットや救助スタッフを独自に育成している。

　救助隊はここ10年で、遭難した人員3万4千人、船舶1800隻を救助し、船舶100隻近くを引き上げ、保護した財産の価値は840億元（約1兆3440億円）以上に達する。また、第11次5カ年計画（2006-10年）期間中、中国政府は救助活動に130億元（約2100億円）を投じ、1元（約16円）を投じるごとに約200元（約3200円）の直接社会価値を生み出したと試算されている。 （編集KN）

　「人民網日本語版」2013年8月27日