お見合い費用の支払を主張する女性の「プライド」 (2)
北京の大学を卒業後、武漢の貿易会社で働く盧さんは、デートの時には自ら進んで勘定を持つことにしている。今年初め、知人を介して知り合った「長身でお金持ちのイケメン」とデートした。相手は高級車を運転し、フランス料理のレストランに連れて行ってくれた。盧さんは、映画のワンシーンのように、高級レストランのろうそくの灯りの下で、素晴らしい料理をご馳走になることを期待していた。しかし、実際には、相手の横柄な振る舞いに辟易し、自尊心が傷つけられたと感じた。
「ろうそくの灯りの下での夕食はもちろん、どんな高級な食事でも、私がこれまで勘定を持たなかったことなどないわ」-盧さんは結局、彼には支払わせず、自分が勘定を済ませて立ち去った。
○専門家の解説:「女性の独立と社会の進歩」によって起こった現象
恋愛・結婚問題に詳しい朱宏玉さんは、このような現象について、次のように解説した。
一般的に、女性は親しい男性と食事や買物をした時、自ら進んで勘定を持つという発想をすることはほぼ皆無だ。一方、初対面のお見合い相手と食事をする時には、「損得勘定に長けた要領の良い女」という印象を相手に与えたくないがゆえに、「食事代をどちらが負担するか」について必ず考える。割り勘にすれば、なんだか他人行儀で、男性をあまり尊重していない感じになるため、女性が全額を負担する傾向が高い。
別の角度から見ると、お見合いの時に女性が勘定を持つのは、独立心と自主性に対する現代女性の意識の高まりを示すもので、彼女らは、経済的な圧力を男性と分担したいと思っている。「勘定は男が持つのが当然」と長い間信じていた、男尊女卑的な考えを持つ男性は、自ら支払いを申し出るような女性に出会った時、決して卑屈になる必要はない。「自分は経済的に自立している」という雰囲気を女性のために作り上げることは、女性に対する尊重の気持ちの表れといえよう。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月18日