お見合い費用の支払を主張する女性の「プライド」
湖北省武漢市武昌区の銀行に務める周さんは、28歳の独身男性。周さんが、家族から同い年の女性を紹介され、2人はレストランでお見合いすることになった。荊楚網が伝えた。
食事が終わった後、彼は当然、勘定を持つつもりでいた。ところが思いがけず、相手の女性が、「ここのお勘定は、私が持ちます」と言い出した。周さんは、「とんでもない」と席を立って支払いに行こうとした。すると、ウェイターが持っていた伝票を奪うようにして取り上げ、さっさと勘定を済ませてしまった。あっけに取られた周さんには、もはやなす術はなかった。
今回のお見合いに、周さんは心底驚いた。男女が会って食事をした時に、男性側が勘定を払うのはごく当たり前のことだ。だが、心中の驚きとはうらはらに、周さんはその後この女性とデートを重ねるようになった。
○勘定の支払いを主張する裏に、女性のプライド
自ら進んでお勘定を持つ女性に出会った周さんのようなケースは、ますます増えている。
武昌と漢口にある5つのオフィスビルで働く女性50人に無作為でインタビューしたところ、約6割の女性、特に経済的に裕福なホワイトカラーの女性が、「デートで食事した時、食事代を持ちたいと思う。従来の習慣から男性に支払わせたくない」と答えた。
胡さん(29)は、武漢にある物流会社で秘書をしている、物静かでさっぱりした性格の女性だ。彼女は、「今、ネットでのお見合いが流行しているが、『ただで飲み食いしている』と言われたくないので、食事代は自分が持つつもり」と語った。彼女は、「今の女性は経済的に自立している。それなのに、食事代を男性に払ってもらうことは、あまりにも損得勘定が働きすぎでは?」との見方を示した。