「中国で美食家が多い省・市ランキング」 トップは広東省
中国には「民は食をもって天となす(国民にとって食べ物が一番大事)」という言葉がある。中国の知恵共有プラットホーム「百度知道」には、「食」に関する質問が7700万件以上寄せられており、質問総数(約2億3千万件)の3分の1を占める。「百度知道」は24日、ネットユーザーの質問から「食」に関する質問をまとめ、様々な統計を編集した報告書「舌尖上的知道(舌の上で味わう百度知道)」を発表し、話題になっている。中国江蘇網が報じた。
美食家の多い都市10傑
「美食家」が最も多い省・市は上から順に、広東省、山東省、江蘇省、浙江省、北京、河南省、上海、河北省、四川省、遼寧省と続いた。
また、「○○は食べられますか?」という質問のうち、寧夏回族自治区で最も多かったのは、「カニは食べられますか?」だった。また、内蒙古(モンゴル)自治区や新疆維吾爾(ウイグル)自治区で最も多かったのは、「キノコは食べられますか?」、浙江省、広東省、福建省、四川省で最も多かったのは、「○○虫は食べられますか?」、江蘇省、上海、北京で最も多かったのは、「○○の皮は食べられますか?」だった。
最も多かった質問は、「妊婦が食べてはいけない食べ物は?」と「どんな果物を食べれば最も効果的にダイエットができますか?」という質問で、約30万人が質問している。また、「昨晩は生きていたカニが死んでいるんですが、食べられますか?」というユニークな質問には、最多の6万人が回答を寄せている。
また、「ホウレンソウと豆腐を一緒に食べても大丈夫ですか?」、「芽が出ているジャガイモは食べれますか?」、「パパイヤの食べ方は?」などよくある質問は、閲覧回数が特に多い質問だ。
このほか、食べ物をめぐって、中国の南方地域と北方地域のネットユーザーが激しい論争を展開している。例えば、「『豆腐脳(豆腐料理)』は甘いほうがいいか、塩辛いほうがいいか」、「豆乳に砂糖を入れるか入れないか」、「桃の皮は剥くか剥かないか」、「トマトと卵の炒め物には砂糖を入れるか入れないか」、「ちまきは甘いほうがいいか、塩辛いほうがいいか」などだ。これらの問題には、両者一歩も引かない姿勢を見せている。
また、「美食家」の数で3位に入った江蘇省のユーザーは、「山東省が2位?中国北部の食べ物のレベルで、南方と比べられるものか」と納得がいかない様子だ。
パクチー「好き」が70%
独特の香りがするパクチーは、ドリアンのように好き嫌いがはっきり分かれる野菜の一つだ。パクチーをめぐっては最近、「微博(ウェイボー・ミニブログ)」上で、「パクチーは好きですか?」という投票が行われ、ネットユーザー21万人が参加。70%が「好き」と答え圧勝した。
残った月餅を使ってサンドイッチ!?
中国では、「中秋節(今年は9月19日)」にお月見をしながら、月餅を食べるというのが定番だ。では、中秋節に食べきれなかった月餅はどうしたらいいのだろう?最近、中国中央テレビ局(CCTV)は、月餅の斬新な食べ方を紹介。まず、月餅をうすく切り、パンにはさんで食べる「月餅サンドイッチ」は、チョコレート味や卵の黄身、肉などの具が入った月餅がぴったりという。また、月餅を四角く切り、豆と一緒にミキサーにかけて「月餅豆乳」にしたり、月餅をうすく切って、ネギやゴマ油をかけて食べたりすることもできるという。しかし、ネットユーザーの多くは、「知識が増えた」としながらも、「受け入れられない」としている。
一方、「残った月餅をどうやって食べきるかに頭をひねるより、月餅を孤児院や福利施設の子供たちなど、本当に必要な人に贈ったほうがいいのでは」との声も上がっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年9月26日