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バスケ元中国女子代表が日本国籍取得 杉山美由希に改名

U-17女子バスケット世界選手権大会に中国代表として出場した杉山美由希選手(当時は李明陽)

 中国U-17(17歳以下)女子バスケットチームのフォワード・センターとして活躍し、その後日本国籍を取得した杉山美由希選手(旧名・李明陽)はこのほど、国際バスケットボール連盟の裁定により、日本国内公式リーグ戦の競技者登録が正式に認められた。U-17女子バスケ世界選手権大会に中国代表として出場したことのある同選手が、将来は日本代表として国際試合に出場する可能性も生まれた。中国青年網が11日付で報じた。

 杉山選手は、1994年6月1日中国吉林省生まれ、身長196センチ。2010年U-17女子バスケットボール世界選手権大会に中国代表として出場、中国チームは銅メダルを獲得、U-17女子バスケ世界選手権史上タイの好成績を残した。当時は主力のフォワード・センターだった。同大会8試合中、平均16分出場、6.4得点6.2リバウンドの成績を残した。

 2010年U-17女子バスケ世界選手権大会が終わった後、杉山選手はシャンソン化粧品からスカウトされ、同年10月に来日した。翌2011年1月、杉山選手はシャンソン杉山明宏部長の養子となり、現在の名前に改名した。2012年4月、日本国籍を取得した。シャンソンは同年5月、日本国内のリーグ戦への出場資格を求め、日本バスケットボール協会に杉山選手の競技者手登録を申請した。

 しかし、日本に帰化した杉山選手の前途は決して順調ではなかった。中国バスケットボール協会は、彼女の日本チームへの移籍について、「18歳未満の選手の海外移籍を禁止する」という国際バスケットボール連盟の規定に違反しているとして、移籍に関わる手続きを拒否した。日本バスケットボール協会はただちに、中国側の対応について国際バスケットボール連盟に訴えた。国際バスケットボール連盟はこのほど、「杉山選手はシャンソン化粧品の選手として、日本の公式リーグ戦に出場する資格がある」と認める裁定を出した。ただし、シャンソン側が中国バスケットボール協会に200万円の補償金を支払う、という条件がつけられた。杉山選手は、日本バスケット協会から競技者登録が認められ、ようやく日本でプレーできるようになった。

 杉山選手は、日本に帰化した最初の中国人選手というわけではない。日本のバスケットボール界はここ数年、米国との差を縮めようと、多くの中国人選手を迎えていた。男子では青島心(中国名:魏新)、張本天傑(同:張天傑)、女子選手では川村李沙(同:李莎莎)、天津希(同:趙希)各選手の先例がある。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年4月12日

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