職場で危機感に襲われる中国の80年代生まれ 出世への焦りも (2)
30歳までに方向性を見定めることがカギ
袁飛さんは、「普通、22-25歳の若者が、将来の見通しが立たず、悶々とすることが多いが、30歳になっても悶々としているなら、真剣に考え直さなければならない」と指摘する。現在、80年代生まれの人が危機感を感じていることに関して、袁さんは、「理想の職業計画でいうと、30-35歳が飛躍の時期。もし、危機感があるなら、30歳まで目標が明確でなかったか目標達成のための積み重ねが不十分だったということ。この問題を解决するためのカギは、起業したいのか、会社で出世したいのか、それとも一般職員のままで家庭に重きを置きたいのか、人生設計をはっきりさせること」とアドバイスしている。
袁さんは、30歳までに、自分の方向性をはっきりさせておくことが非常に重要との見方を示す。それさえ見付かれば、受動的にならないためには何が必要かが分かる。職場で危機感に悩まされることから解放されるためには、まず、客観的な環境から着手し、周囲の客観的な環境を冷静に見つめなければならない。そして、総合的な評価を下し、もし自分が今の仕事の環境に対して受け入れ難く、適応できないと感じているなら、しばらくその環境から離れてみたほうがいい。その後、やっぱり戻ってもよいと感じるなら、自分を調整し、これまで力を注いできた仕事のスタイルを経験の積み重ねと考えることができる。もし、自分の環境や技術は短期間のうちに変えることはできないと総合的に評価するなら、少し 休んで調整するか、計画を見直したり、自分の潜在能力を1から掘り起こしたりすることができる。
もし自分が今している事があまり好きでないと感じ、転職するとするなら、自分の性格をよく考えて、自分の好きな業界を選び、さらに業界の発展の見通しも見定めたうえで、それをやり通すことが必要だ。
また、特に技術性の強い業界で働いている場合、どんなに仕事が忙しく、どんなに家庭の用事が多いとしても、時間を取って業界の最新の動向を把握するようにしなければならない。そのようにして、新しい動向に対する知識不足が原因で悩んだりパニックになったりすることを避けることができる。
いかに30歳以降も成長し続けるか
35歳以降のキャリアを伸ばすことに関して、職業計画アドバイザーの楊毅さんは、30歳からの5年間で、以下の3つの点に着手することを勧めている。
まず、自分のブランド価値を高めることだ。そのために、2つのことを努力できる。1つ目は、知識構造の分野で、眼先の問題から離れ、問題を広い視野、長期的視野で見、「遠見卓識」となることだ。また、その業界の中で最も優秀な人を見本、目標とし、自分の修行、成長の模範とする。そして、一歩一歩、優秀な人との差を縮める。さらに、学習や研修などの計画を立て、新しい知識を身につける方法を会得する。2つ目は、業界内での自身の影響力を構築すること。どの業界の優秀な人材も、自分を取り巻くグループを持っている。
2つ目は、優秀な管理者となれるよう自分を訓練する。
3つ目は、成長過程にある会社を探し、時間をかけてその会社と共に成長する。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年11月27日