中国、全国共通の電子版学籍システムが来年開通 偽学籍根絶へ
11月9-12日、北京で開催された中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で取り上げられた教育改革の深化に関して、中国教育部(省)基礎教育一司の王定華・司長はこのほど、中国全土の小中学校の電子版学籍システムが今年の年末までに立ち上げられ、2014年に正式に開通する見通しであることを明らかにした。新京報が報じた。
王司長は、「今年の年末までに同ネットワークを立ち上げ、学生の異動や変化状況の把握に努める。2014年の初めに正式に開通させる。同業務は、教育部が監督、指導を担っている。中央政府は今後、電子版学籍の立ち上げ状況に応じて、経費を支出することになる」と語った。
同部は中国全土で統一、規範化した学籍管理制度を構築することを検討している。具体的には、身分証明証を基礎にして、各学生にコードを割り振り、初めて入園、入学した際に基本情報を収集する。同コードは永久に変わらない。今後、基本情報は全て記録されるため、昇格や昇進、博士課程進学などの場合も、新たな情報を更新するだけでよくなる。
近年、学籍の管理に関する規定の整備が不十分な中国の地域もあり、1人の人が複数の学籍を有していたり、実際に通っている学校と学籍がバラバラになっていたり、学籍がない人がいたりなどの問題が起きていた。学籍管理方法実施後、各学校は電子版学籍システムを通して、学籍番号を統一して申請することができ、偽の学籍や学籍の重複などを避けることができる。( 編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月12日