スマホの低価格競争 利益よりシェア拡大優先 (2)
某携帯メーカーの責任者は「通信キャリアの端末補助金は相当の規模に達しており、スマートフォン市場を推進するには十分だ。携帯電話の販売チャネルにおいて、キャリアチャネルとオープンチャネルはある程度融合しており、いまさらキャリア抜きにメーカーが生存していくのは難しい。独自チャネル開拓の目的は、キャリアとの交渉における切り札を増やすため」と語る。
▽サムスン・アップルも低価格端末を発売
外資メーカーによる低価格端末の販売も国産携帯の価格低下の一因となっている。
アップルは夏ごろに2000元(約3万円)前後のiPhone製品を発売すると報じられている。サムスンも低価格フィーチャーフォン「REX」を発表した。業界関係者は「海外メーカーが低価格製品を打ち出したことで、国産携帯の生存空間が圧迫されつつある。機敏に対応し、シェアを拡大することが、今年の携帯メーカーの重点となるだろう」と指摘する。
中興通訊の何士友副総裁は、「国産携帯のメリットはスピードと価格だ。我々は焦点をしぼり、差別化をはかり、いち早く発売にこぎつけ、サムソンなどの海外ブランドと同時期にデザインやハードウェアが同水準の端末を発表しなければならない」と指摘。「中興は昨年様々な困難に見舞われた。今年は一部の機種を縮小、減少し、ユーザーエクスペリエンスを強調する。こうすることで、ミドル・ハイエンド携帯、さらには高級携帯におけるシェアを高めることができる。サムスンも低価格端末に力を入れている。我々もミドル・ハイエンド・高級携帯方面に圧力をかけていかなければ、生存空間はますますなくなってしまう」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年2月25日