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米露日の資源開発 世界エネルギー構造の不確定要素に (3)

 データによると、日本付近の海域のメタンハイドレート埋蔵量は7兆立方メートルに達する。現在の消費量によって計算するならば、この埋蔵量は日本の1世紀分の自給自足を実現できる。しかし経済面から見ると、メタンハイドレートの実用化はまだ遠い先の話だ。

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の推算によると、1立方メートルのメタンハイドレートから天然ガスを採取するためには、46−170円の費用がかかるという。これは米国の天然ガスの、1立方メートル当たり10円という開発コストを大きく上回る。

 メタンハイドレートは世界各地に広く分布しているが、これを開発する場合は温室効果、海底地層の崩壊、海洋環境バランスの破壊といった影響がある。メタンハイドレートの開発に興味を持つ各国は、メタンハイドレート開発の成熟した方法を積極的に研究している。

 米国でこのほど起きたシェールガス革命を加味すると、メタンハイドレートの開発利用により天然ガス市場の供給源がさらに増加することから、世界エネルギー市場の構造が将来的に変化する可能性がある。

 ■専門家の意見

 シティグループのエネルギー戦略担当者:今後10年間で、中東を始めとする石油発電の役割を、天然ガス発電所が代わりに果たすことになる。世界の自動車・トラックの燃費が改善され、石油の代わりに天然ガスが用いられるようになる。ブレント原油先物価格は、1バレル当たり80−90ドルを推移するだろう。

 クレディ・スイス:石油天然ガスの生産・サービス会社、製鉄・化学工業・肥料・設備・代替エネルギーなどの各社が、米国のシェールガス革命から利益を得ている。また米国のシェールガス生産量の急増により、石油関連商品が大口商品市場と製造業に流入しており、エネルギー業界の構造を変えた。

 ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト:2008年の金融危機前と比べ、割安な天然ガス価格は、米国経済全体に大きな変化をもたらしていない。

 ロイヤル・ダッチ・シェル:豊富なシェールオイル・ガス資源を持つ中国は、旺盛なエネルギー需要と十分な資金力を背景とし、数年内にシェールガス開発が進展を実現する可能性がある。世界的に見ても、中国は北米以外では最も理想的な開発エリアだ。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年3月29日

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