米露日の資源開発 世界エネルギー構造の不確定要素に
風力エネルギーなど再生可能エネルギーの発電範囲が広まりを見せている。これにシェールガスやメタンハイドレートなどの新エネルギーの開発が加わり、世界の新たなエネルギー構造が全貌を見せ始めている。あるエコノミストは、「今後10年間で、新たなエネルギーを発見しこれを獲得した国が、未来の世界経済をリードするだろう」と予想した。証券時報が伝えた。
■米:シェールガス革命は複製不可能か?
オバマ大統領はこのほどイリノイ州で、就任以来初となるエネルギー政策講話を発表した。オバマ大統領は代替エネルギーの重要性を強調し、エネルギー使用の効率アップを奨励した。オバマ大統領はさらに今後10年間で20億ドルの信託基金を捻出し、米国の先進的な電気自動車バッテリー、バイオ燃料電池、水素燃料電池などの研究開発に充てる方針だ。
オバマ大統領は、「中国・ドイツ・日本が相次いで新エネルギーに投資する中、米国が何もしなければ多くのチャンスを失うだろう」と語った。
米国本土では近年、シェールガスなどの新エネルギーの開発が進んでいる。米国の昨年の原油輸入量は、過去15年で最低水準となった。
OPECは報告書の中で、シェールガスとシェールオイルの発展は、世界エネルギー構造の再定義に対して全面的な意義を持つとした。米国では2010−2012年の間に、シェールガスの生産量が約60%増となった。
アナリストは、「米国は2020年までにエネルギーの自給自足を実現する可能性がある。これにより川下の関連企業の発展が促進される。エネルギーコストの低下は、米国経済の成長にとっても有利だ」と指摘した。ゼネラル・エレクトリックのイメルトCEOもまた、世界のシェールガス革命が到来したと述べた。
米ウォール・ストリート・ジャーナル誌は、「シェールガス革命により米国エネルギー産業が活性化し、企業と消費者も割安なエネルギーを供給され、経済成長が促される」と伝えた。しかし北米のみならず、その他の地域にも大量のシェールガスが埋蔵されている。各国の政府・エネルギー企業もまたシェールガスの開発を検討しているが、各国の政府・企業は米国のシェールガス革命を複製する際に、環境問題の懸念、開発・輸送のインフラ不足といった課題に直面している。