日本、レーザー照射で抗議文 W杯予選ヨルダン戦
中国メディアが見る日本 ヨルダンの首都アンマンで26日、サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組の試合が行われ、日本はヨルダンに1-2で惜しくも敗戦。W杯出場決定は次戦以降に持ち越しとなった。それでも、日本の成績は4勝1敗1分けの勝ち点13で、アジアでは頭1つ抜けている。華西都市報が報じた。
同試合で、勝つか引き分ければW杯出場決定が決まった日本だったが、1点を返した直後の後半26分、ペナルティーエリア内で内田選手が倒されて得たPKを、遠藤保仁選手が失敗したことが最後まで大きく響いた。日本メディアの報道によると、PKの際、遠藤選手に観客席からレーザーとみられる緑色の光線が照射され、日本協会がアジア・サッカー連盟に抗議文を提出したという。
アジアでも絶対的な知名度を誇るPKの名手・遠藤選手は、Jリーグの試合ではPK成功率90%以上を誇り、国際試合ではこれまでノーミスだった。2010年のW杯決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦では、PK戦の1人目を任されて、見事成功させた。
遠藤選手はPKを蹴る際、助走時間を長く取ってゆっくりとボールに近づき、ボールは一切見ず相手ゴールキーパーの動きを最後まで見ることで相手の重心の動きを見極め、ゴールキーパーが動いた方向とは逆方向にインサイドキックでボールを転がすように蹴る。もしゴールキーパーが動かなかった場合はサイドに強く蹴る。また遅めの球速で蹴る場合が多く、ボールがピッチ上をコロコロ転がりゴールマウスに向かう様子からメディアやファンからは通称「コロコロPK」と呼ばれている。そんな遠藤選手だったが、今回のヨルダン戦の同点に追い付く絶好のチャンスに失敗。チームW杯出場決定に導くことはできなかった。
遠藤選手は、08年のW杯アジア最終予選バーレーン戦でも同様に、レーザー照射の妨害を受けたが、その時はPKを決め、日本を勝利に導いた。同試合終了後、日本の提訴によってFIFAからバーレーンに罰金処分が下された。
日本は今後、2試合を残しており、オーストラリアとホームで、イラクとアウェーで戦う。2試合のいずれかで勝ち点1を獲得した時点で、W杯出場が決まる。一方のヨルダンは日本戦で勝ち点3を獲得しオーストラリアを抜いてB組トップに上がった。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月28日