国際世論は中国の緩やかな金融政策を積極的に評価 (3)
ロイター社によると、人民銀のこれまでの動きは、実際には中小規模銀行にリスク管理のレッスンを行ったものだという。人民銀がすぐさま市場に流動性を注入しなかったことのシグナルは明確で、中小銀行が方向を転じ、より安定的で十分な保障がある預金を取りこんで貸出を行うことに力を入れるようにするのが狙いだという。
▽中国経済の未来を十分に信頼
スペイン在中国企業家協会の責任者マルセロ・ムニオス氏によると、中国市場の流動性は保障されており、最近の金融市場における金利の上昇と変動は、一連の個々の要因や国際金融市場全体の情勢と関係がある。中国の経済・金融管理担当者は当面の中国経済・金融情勢に対し十分に冷静な判断をしており、中国政府は緩やかな通貨政策の実施を通じて中国経済のモデル転換とグレードアップを継続的に推進しつつある。中国経済の未来に十分な信頼感を抱いているという。
韓国紙「アジア経済」によると、韓国のサムスン経済研究所の鄭啓英所長が中国経済に楽観的な見方をしており、26日に行われた定期会合では、中国は今、消費主導型の成長モデルへのモデル転換を推進しており、すぐに効果は現れないが、徐々に積極的な作用をもたらすとみられ、中国経済は下半期、急激に下落するリスクから脱却できると述べたという。
ロシア科学アカデミー極東研究所のオストロフスキー副所長によると、現在、中国の実体経済は依然として好調さを保ち、株式市場の指数の変動であれ、銀行業のメカニズムに出現した問題であれ、中国経済の発展に問題が生じたことを示してはいない。ここから中国の金融市場には健全な発展の土台が備わっていることがわかるという。
タイ紙「バンコック・ポスト」の26日付報道が伝えたタイ銀行(中央銀行)の張旭州総裁の話によると、中国の貸出市場の最近の状況は、人民銀が緩やかな通貨政策を実施していることから、金融の規律が強化され、非金融機関の貸出が抑制されている。こうした状況が東南アジアの金融市場に波及して影響を与えることはないという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月28日