中国製 イノベーション不足が問題に (2)
中国のイノベーションはまた、単なる商品の創造だけではなく、文化の革新でなければならない。韓国の「江南スタイル」は世界を風靡し、ハリウッド映画が世界で覇を唱えているが、これは文化イノベーションの重要性を示している。文化イノベーションは経済革新を促し、一国の全体的な実力(ソフトパワー、ハードパワーを含む)を引き上げることができる。中国は5000年の輝かしい歴史を持つ大国であるが、我々は文化伝播の面で先人に顔向けできない。
過去30年間の中国経済の発展は世界を驚嘆させたが、中国のイノベーションの少なさは、中国人を恥じ入らせている。ワシントン・ポスト紙は一面の記事で、「クイズです、中国のブランドを思い出してください。日本にはソニーが、ドイツにはBMWが、韓国にはサムスンがありますが、中国には何がありますか?」と書いたことがあった。
ワシントン・ポストが中国を皮肉るのも無理は無い。世界に出しても恥ずかしくない中国企業は、どれほどあるだろうか。レノボはそのうちの一つだが、その生産高、イノベーション力、国際的な影響力などは、サムスンやアップルに遠く及ばない。レノボでさえそうなのだから、その他の企業は話にならない。しかし中国は世界でなぜ無名であり、世界第2位の経済大国・世界一の輸出大国という地位に相応しくないのだろうか。
英メディアの分析は、中国に警鐘を鳴らしているかもしれない。それはすべてが正しいとは言えないが、事実と異なるとも言えない。「中国企業の役員について分析したところ、彼らが政府関係者に費やす時間は、顧客に費やす時間をはるかに上回っている。前者は中国企業の収益にとって極めて重要だが、後者は国際的な成果を獲得するためのキーポイントだ」(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月28日