アジア太平洋地域富裕層368万人で12兆ドル 日本人最多 (2)
しかし、報告書では2015年になれば、アジア太平洋地域のGDPは力強く拡大、この地域の富裕層や資産の成長を後押しするだろうと予測している。北米を追い越すのは時間の問題で、おそらく2015年か、来年にもアジア太平洋地域は世界最大の富裕層資産市場に踊り出るだろう。
アジア太平洋地域で最も富裕層が多いのは日本
報告書によれば、2012年はアジア太平洋地域の殆どの地域で富裕層とその資産が増加したが、その成長幅には違いが出てきている。中でも目を引くのは香港とインドだ。
香港の富裕層人口は35.7%増の11万4000人になり、資産は37.2%増の5600億ドルになった。またインドでは、富裕層人口は22.2%増、資産は23.4%増となっている。
香港などが急速に成長している一方、日本と台湾の富裕層はあまりぱっとしない。日本、台湾はアジア太平洋地域で二ケタの成長率ができなかった地域で、日本はこの地域の富裕層市場で主導的地位が危ぶまれている。
とはいうものの、日本はやはりこの地域で富裕層人口も資産も最も集中している国だ。2012年、日本の富裕層人口は190万2000人、資産は4兆4520億ドルと、これに続く中国を突き放している。中国大陸の富裕層人口は64万3000人、資産は3兆1280億ドルだった。
急速に増加しているにもかかわらず、中国大陸の富裕層人口はまだ日本の3分の2にすぎない。アジア太平洋地域の富裕層の51.7%は日本に集中しており、中国大陸の富裕層はこの地域全体の17.5%に過ぎない。
だが、報告書は、中国大陸で経済が成長するに連れ、資産価値も上昇し、資産も増加していくだろうと見ている。(編集EW)
「人民網日本語版」2013年9月27日