日本車が中国で厳冬入り シェアが大幅低下 (3)
日本車が失った市場シェアは、中国車およびドイツ車に奪われた。データによると、ドイツ製乗用車の販売台数は前月比10.6%増、前年同月比約30%増となった。また米国車、韓国車、フランス車の販売台数も、前年同月比で20%以上増加した。
中国製乗用車の10月の販売台数は、前月比4.2%増、前年同月比17.5%増の58万5600台に達し、乗用車の販売台数の45.1%を占めた。この市場シェアは今年最高に達し、前月比で2.4ポイント、前年同月比で4.3ポイント上昇した。
日本自動車メーカーはこのような苦境に直面しながらも、中国市場を簡単に諦めることはない。帝国データバンクの発表した最新の調査結果によると、先ほど日本メディアが報じた「日本企業が中国から全面撤退」という結論が導き出されないことが明らかになった。調査データによると、中国と直接的な業務関係を持つ日本企業の54.5%が、今後の対中国ビジネス戦略について、「既存の中国事業の規模を維持する」と回答し、「中国事業の規模縮小、もしくは中国からの撤退を検討している」と回答した企業は15.5%のみとなった。
◆中国車 輸出台数100万台突破に期待
中国自動車市場は今年に入ってから低迷を続けているが、輸出市場は好調だ。中国自動車工業協会の完成車企業輸出データによると、10月の自動車輸出台数は前月より減少したが、前年同月比で高い増加率を維持した。自動車企業の10月の輸出台数は8万6700台に、1-10月の輸出台数は87万1400台に達し、前年同期比27.5%増となった。