グローバル大手 中国に研究開発センターを設立 (2)
マッキンゼー・アンド・カンパニーはこのほど発表した報告書の中で、「グローバル医薬品企業は過去5年間に渡り、中国に20数億ドルの研究開発資金を投じた。中国研究開発センターの設立もしくは増設のペースは、欧米の研究開発センターの閉鎖もしくは減少のペースとほぼ一致する」と指摘した。
ペプシ上海研究センターの設備には、中国の伝統料理から新たな風味を持つ食品を開発するキッチン、消費者に食品を味見してもらう実験室等が含まれる。これにより、新商品を2週間内に店頭に並べることができる。行動の速い中国現地の競合他社に対応するため、グローバル企業は「速度」を必要としている。
しかしながら、中国研究開発センターは、もはやコスト的に優位を占めることができない。現在の中国は最も安価な製造センターでもなければ、最も安価な研究開発拠点でもない。中欧国際工商学院中国イノベーション研究センターのBruce Mckern聯合主任は、「中国の主な優勢は人材にあるが、彼らを引き留めることができるかは別の問題だ。中国イノベーションの最終目的は、関連商品を世界に進出させることだが、これは一日で実現できることではない。これらの中国研究開発センターは今のところ、中国市場に対して良いアイディアを出すだけで精一杯だ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月20日