広州モーターショー 巻き返し図る日本車メーカー (2)
2002年の第1回開催から、日本車メーカーは広州モーターショーに欠かさず出展する主要企業であり、展示面積が年々拡大し続け、新たなコンセプトカーが続々登場することで有名だ。広汽トヨタ、広汽ホンダ、そして設立したばかりの広汽三菱など、広州汽車との合弁会社が多いことからも、日本車が広州を重視していることがわかる。
10月以降、日本車のマーケティング活動が徐々に回復している。日産、ホンダ、トヨタは被害を受けた車のオーナーやディーラーへの対応措置として、様々な補償プランを打ち出し、「傷ついた心」を癒す一方、大々的な割引キャンペーンも実施している。
東風日産・マーケティング本部の楊嵩・副本部長は「東風日産のダブルブランド(NISSANおよび独自ブランドのヴェヌーシア)は、全車種を出展し最強の布陣で臨むほか、注目車種・情報を発表する」と明らかにした。
トヨタは一汽トヨタ、広汽トヨタ、レクサスのコンセプトカーや中国産・輸入計46車種を展示する。展示面積は約4500平方メートルと、トヨタにとって同モーターショー最大となる。
中国市場でのシェアが大きく下がったマツダは、入口からすぐの1区1号に展示エリアを設け、CX-9やコンセプトカー「雄(TAKERI)」など、中国初公開の車をお披露目する。
日本車の展示規模は縮小することなく、勢いを盛り返したかのようだ。広州市場のために特別な準備が進められている車種もある。トヨタのカムリ・ハイブリッドは広州で新エネルギー車ナンバープレートを取得した人に人気だが、ディーラーによると、モーターショーで購入後すぐに納車できるように在庫を準備しているという。