中日韓FTA交渉開始は時代の流れ (2)
中日韓3カ国の貿易はすでに大規模化しており、3カ国間で投資が活発に行われている。3カ国がFTA締結を実現した場合、世界3位の地域一体化市場が形成される。長期的なスパンから考慮すると、3カ国は経済分野の提携を優先的に強化し、地域経済の一体化を促すことで、地域の対立を平和的に解決し、北東アジアの平和を安定に向けて理想的な条件を創出できる。
中日韓自由貿易区の設立に向けた取り組みには、大きな世界的背景がある。つまりWTOドーハ・ラウンド交渉が失敗に終わった中、各国は二国間・複数国間貿易の交渉を急いでおり、集団で金融危機に対応しようとしている。アジア太平洋地域だけでも、複数の貿易交渉が行われている。今回の東アジアサミットでは、「ASEAN10+6」による「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」交渉のスタートが提案された。また米国主導、アジア太平洋の10数カ国が加わる「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)」交渉も鳴り物入りで進められている(中国は不参加)。これらの貿易交渉は、相互補完・相互競争を促す。そのため中日韓FTA交渉のスタートもまた、チャンスをつかみ、時代の流れに乗ることを期待したものだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月22日