中日韓FTA交渉開始は時代の流れ
中日韓3カ国は東アジアサミット開催期間に、3カ国のFTA交渉開始を宣言した。これは本来ならば、ビッグニュースとは言えない。3カ国の首脳は今年5月、北京で第5回3カ国首脳会議を開いた際に、すでに合意に達していたからだ。しかし過去数カ月、中日両国の釣魚島(日本名は尖閣諸島)、韓日両国の独島(日本名は竹島)を巡る対立が激化したことによる影響を受け、3カ国のFTA交渉が期日通りにスタートされるかが、これまで疑問視されてきた。中日韓3カ国の貿易担当閣僚級会合が、この時期に3カ国のFTA交渉開始を宣言したことを、どのようにとらえるべきだろうか。新華網が伝えた。
3カ国の自由貿易区については、早い時期から構想が練られており、交渉の正式スタート前に数多くの協議を重ねてきた。交渉開始に向けた準備はすでに整っており、政治的決断を待つのみとなっていた。報道によると、当初は3カ国の首脳によるFTA交渉開始の宣言が予定されていたが、東アジアの島嶼を巡る対立の影響を受け、貿易担当閣僚による宣言となった。しかし3カ国は政治的な対立を克服し、経済・貿易面で実務的な提携を継続することを選択した。このような実務的な精神は、来年スタートされるFTA交渉に反映されるだろう。