世界産業バリューチェーン 中国は依然として低位置に
研究者が1台のiPhoneの利益を分析したところ、米国が360ドル、韓国と日本が46.46ドルを得るにも関わらず、中国は6.54ドルしか得られないことが明らかになった。経済協力開発機構と世界貿易機関は16日に同様の考えに基づき、付加価値により世界貿易額を新たに計算することを提案した。新華社が伝えた。
貿易の新たな統計方法によると、中国は「世界一の輸出大国」の肩書きを維持できなくなる可能性がある。しかしこれにより、世界分業・貿易システムにおける自身の立場を、より正確に測ることが可能だ。
貿易の新たな統計方法は、次のことを反映する。
・中国の輸出の6割は外資系企業によって占められている。コア技術の不足、ブランドの不足が、多くの中国企業の致命的な弱点になっている。
・中国の各業界は依然として、世界の分業およびバリューチェーンの低い位置を迷走している。各地の経済成長は、安価な生産要素と量の拡大に依存しており、不均衡・持続不可能の難題に直面している。
・中国は製造大国から製造強国にモデルチェンジし、商工業を資本・技術・サービス密集型の軌道にのせ、より多くの競争力を持つ企業、知的財産権を持つ製品を創造しなければならない。
・中国企業が世界の知識・技術・ブランド等のイノベーション要素を積極的に導入することを奨励し、経済全体を真の「イノベーション駆動、国内原動力」の軌道にのせる必要がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月21日