イオン 中国でのマルチブランド戦略を転換 (2)
▽単一ブランド戦略も店舗に合わせて
凱徳商用、万達百貨、イオンが名称の統一によって規模を強化しようとする時、小売産業の別の一大勢力は、たとえば国内小売産業トップの華潤集団は反対側に立つ。
現在、華潤は全国での規模拡大において「マルチブランドによる運営」をはっきりとうち出している。ショッピングセンターには万象城、五彩城、隣里センターーなどのチェーンブランドがあり、スーパーにはハイエンドスーパーだけでもOle'、Blt、V+の3ブランドがある。ビジネスコンサルタントの劉暉さんは、「今後はハイエンド、ミドルエンド、ローエンドそれぞれの位置づけ、各業態の華潤を試すとみられる。一方では、華潤集団は実力が高く、資金が豊富で、多くの業態の発展を支えることが可能であり、また一方では、市場も華潤が新しい業態を試すための機会を数多く提供しているからだ」と話す。
だが業界の見方によると、華潤の動きは単一ブランドによる発展方針を堅持する企業が後れを取ったことを意味しないという。たとえば中糧集団傘下の大悦城ブランドは「モジュールコピー」というモデルを採用する。藍色港湾有限公司の林源洲総経理(社長)の話によると、単一ブランドの運営モデルの中で(各店舗が)異なる位置づけを体現することは不可能ではない。商業プロジェクトは個性をもつべきで、名称を統一しても、それぞれの実施地点に合わせてふさわしい戦略を採るべきだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年3月4日