日本人は外出時にゴミ袋を携帯 中国紙
日本に行ったことがある人なら、日本の街中には、紙くずや空き缶、タバコの吸い殻、食べカスなどがほとんど落ちておらず、とてもきれいであることを知っているだろう。日本人は外出する際に、ゴミを入れる袋を携帯し、ゴミが溜まるとそれをゴミ箱などに捨てるという習慣がある。生命時報が報じた。
スポーツ観戦や映画館、イベントなどに参加する時など、日本人はいつでもナイロン袋を持って行く。そして、スポーツの試合観戦中や終了後、周囲の果物の皮や空き缶などのゴミを自主的に拾い、ゴミ袋を持って席を後にする。その後、ゴミ捨て場に捨てる人もいれば、家に持ち帰ってゴミを種類ごとに分別してから捨てる人までいる。国際試合でも、日本人サポーターが座っていたブロックは試合後、ほかのブロックと明確な差ができるほどきれいな状態が保たれている。
日本で犬などペットを飼っている人も多いが、ペットを外に散歩に連れて行く時は、ナイロン袋や新聞紙、スコップが必需アイテムとなる。そして、ペットが散歩の途中で糞をしだすと、その下に新聞紙を敷き、終わると新聞紙ごとナイロン袋に入れるというわけだ。もし間に合わず、糞が道などに落ちてしまったなら、スコップで糞をナイロン袋に入れる。ナイロン袋は持ち帰って、捨てる。
日本では現在、携帯灰皿を持ち歩く男性も増加している。喫煙ルームなどがない所で喫煙する場合、タバコの灰や吸殻をあちらこちらに捨てるのではなく、携帯灰皿に貯めておき、ゴミ箱でそれを捨てるのだ。携帯しやすい名刺入れほどの大きさの携帯灰皿は丸い形のものが多く、耐熱性プラスチックで作られている。マグネットロック方式でスムーズに開閉できると同時に、閉じた際に灰を外へ逃がさない作りになっているものも多い。コンビニなどで購入することができる。
中国では「きれいな街並みを保つため、みんなに責任がある」という標語をよく目にする。しかし、日本の街の中で、そのような標語を見にしたことは一度もない。また、芝生のある場所に「ポイ捨て禁止」と書かれた看板が設置されている所もほとんどない。きれいな街並みを保つというのは、日本では既に、社会の共通認識となっており、マナーを守れない人は、周囲から白い目で見られてしまう。細かいことにまで気を配る日本人の気質が、日本の公共の環境にまで現れている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月1日