中国で海外通販サイトが人気 消費額が117%増に
第3者決済サービス「支付宝」(アリペイ)が4月9日に発表したデータによると、中国人消費者が海外通販サイトを利用した際の同サービスによる決済総額は、2012年に前年比117%増となった。そのうち粉ミルクなどが人気商品となった。人民日報海外版が伝えた。
海外通販サイトからの商品購入は、近年流行している消費方法だ。海外通販サイトは商品価格が割安で、品質も世界水準であるため、多くのネットショッピング利用者に注目されている。支付宝は海外の32の国と地域の数百のサイトをカバーしており、ポンド・ドル・スイスフラン・ユーロ・ウォンを含む15種の海外通貨による決済をサポートしている。
支付宝の昨年の1人当たり平均支出(海外通販サイト利用)は1514元(約2万4200円)に達し、消費総額が前年比117%増となり、国内ネットショッピング規模の64.7%の増加率を上回った。そのうち消費能力が最も高かったのは浙江省で、全国の18.6%を占めた。広東省は16.9%で2位、上海は3位、北京は4位となった。上位4地域の海外通販サイト消費総額は、全国の半分を占めた。
■年間約310万元の消費者も
昨年、杭州市のある利用者は海外通販サイトで約310万元(約4960万円)を消費し、名実ともに「最も気前の良い消費者」となった。この金額はロサンゼルスの一戸建てに相当する。あるネットユーザーは、「海外で住宅を購入するつもりか」と溜息を漏らした。
全体的に見ると、海外通販サイト利用者の消費は理性的だ。統計データによると、海外通販サイト利用者の51%は、消費額が100−500元(約1600−8000円)となっており、高額の消費に慎重であることが分かる。アナリストは、「これは返品や取替えが難しく、関税などのリスクがあるためだ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月10日