百度が10億ドルの社債発行 91ワイヤレス買収の下準備か
中国検索最大手の百度は7月31日、米国で10億ドル分の5年債を発行し、買収を含む一般的な用途に充てると発表した。百度の資金調達は、アプリ開発会社「91ワイヤレス」の買収が目的と推測されている。これは中国企業による海外での社債発行としては最近2カ月間で最大規模となる。京華時報が伝えた。
百度が今回発行する債券は高級無担保債券で、表面利率は3.29%となり、米5年国債を1.9ポイント上回る。同社は昨年11月に15億ドル分の米ドル建て債券を発行し、今年初めて海外で債券を発行することとなった。
ムーディーズは火曜日の報告の中で、「百度は91ワイヤレスを総額19億ドルで買収する十分な現金を持ち、これによりモバイル市場の開拓を強化できるが、同社はオフショア市場で税負担の効率が高い資金調達を希望している」と指摘した。
百度は今年7月16日に、網龍網絡の子会社である91ワイヤレスの買収を発表し、買収総額が19億ドルになる見通しと表明した。アリババは2005年に米ヤフーの中国事業を10億ドルで買収したが、上述した取引が成立した場合、中国インターネットの歴史において最大の買収になる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月1日