百度が91無線を19億ドルで買収へ
百度は16日、網竜網絡の保有する91無線網絡(91無線)の株式を19億ドルで全て取得することで同社と覚書を交わしたと発表した。中国のインターネット業界で過去最大の買収となる。新華網が伝えた。
百度は8月14日までに網竜網絡の保有する91無線網絡の57.41%の株式を取得する。百度は残る42.59%の株式も取得する意向であることから、8月14日までに他の株主が株式売却の意向を示せば、網竜網絡と同様の条件で取得することになる。
今年中国ではインターネット分野のM&Aが非常に活発に行なわれている。上半期には阿里巴巴(アリババ)が新浪微博の18%の株式を5億8600万ドルで取得、高徳の28%の株式を2億9400万ドルで取得し、百度もPPSを3億7000万ドルで買収した。そして今回の百度の91無線買収によって、インターネット業界のM&A熱は新たな高まりに達する。
91無線は2007年創立で、スマートフォン向けアプリ配布プラットフォームなどの開発・運営を主に手がけ、同社のプラットフォームを通じたアプリのダウンロード件数はすでに100億回を超えている。2011-2012年の報告では、アクティブユーザー数と累計ダウンロード回数から見て、91無線は中国最大の第三者アプリダウンロードチャンネルだ。
阿里巴巴が今年一連のM&Aを発表してから、91無線も同社に買収されると繰り返し伝えられてきた。今回最終的に百度が勝った背景には激しい競争があった。業界関係者は、百度は91無線の買収によって、モバイルインターネットの入り口としての地位を非常に確たるものにすると指摘する。百度は検索とアプリショップを基にする入り口としての配置を全面的に進めている。今年4月時点で百度モバイル検索のアクティブユーザーは1日1億人を超え、百度携帯アシスタントはPC端末とアンドロイド端末の全面カバーを実現し、中国市場のアンドロイドアプリショップで3位に躍進、アプリ配布件数はすでに3期連続で50%以上増加している。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年7月17日