北海道で荒天続く 一時8千世帯が停電、189校休校
発達した低気圧のため北海道は7日も道北や日本海側を中心に大荒れの天候となった。停電は同日朝に8千世帯を一時超え、鉄道も運休が相次いでいる。臨時休校する学校は189校に上った。札幌管区気象台によると、7日夜にかけて引き続き警戒が必要だ。
留萌市では6日、郊外の山に測量に入った会社員2人が激しい雪で下山できなくなった。2人は携帯電話で勤務先に伝え、連絡を受けた警察や消防が捜索隊を組み、7日の夜明けから捜索している。
2人はともに男性で54歳と48歳。留萌署によると、2人とは7日も携帯電話で連絡が取れており、捜索隊が山中で2人の居場所を確認している。
停電が続いているのは猿払村約1710世帯、礼文町約970世帯、豊富町約390世帯など。北海道電力によると、午前9時現在で道北を中心になお約3110世帯が停電している。
鉄道は稚内や函館、室蘭と札幌を結ぶ特急20本を含む112本が運休した。このうち稚内と札幌を結ぶ特急はすべて終日運休する。
空の便も乱れ、稚内と新千歳、羽田空港を結ぶ便、利尻?丘珠空港便は軒並み欠航した。
道教委の午前8時半現在のまとめでは、留萌や宗谷、後志地方を中心に公立小中高と特別支援学校計185校が臨時休校し、18校が登校時間を繰り下げた。稚内、小樽、豊富町など20市町村ではすべての小中学校が臨時休校した。私立学校も小中学校各1校、高校2校が臨時休校している。
asahi.com 2012年12月6日
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