ハッキングで人を殺す? 恐るべきサイバー攻撃の手口を紹介 (3)
二、飛行機墜落
航空事故の歴史を見ると、テロリストにハイジャックされた飛行機は、悪運を免れがたい。飛行機の自動操縦システムの進化に伴い、潜在的なハイジャックの危険性についても指摘されている。技術水準が一定レベルに達した場合、悪意あるテロリストは自ら搭乗する必要がなくなるというのだ。テロリストは目標機のコンピュータを攻撃するだけで、犯罪を実現できることになる。
こうした犯罪の可能性が注目されるのも無理はない。いかに飛行機を遠隔操作し、ハイジャックするかという実験は、さまざまな安全会議で多く見られるようになるだろう。懸念すべきは、旅客機などの一般的なビジネス機よりも、高級なジェット機の方がサイバー攻撃を受けやすい点だ。これは通信効率を高めるために、ジェット機のコンピュータが外部からのアクセスを受けやすくなっているためで、ハッカーに付け入る隙を与えている。
飛行機そのものの他に、航空交通管制システムも一大ターゲットだ。このほど開かれた国際安全会議で、専門家らは偽物の信号が、将来的に航空交通管理システムを混乱させる恐れがあることを示した。
脅威レベル:★★★★