2013年7月9日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:11:39 Jul 09 2013

日本 原発の新規制基準が施行、5原発10基が再稼働申請 (2)

 同日、規制委員会がある東京・六本木のビル周辺には、全国各地から脱原発を訴える市民ら約80人が集まり「申請に反対」などと書かれた紙を掲げて抗議した。

 適合性審査には約半年かかる見込み。原子力規制委員会は再稼動するかどうかを最終決定する権限を持たず、原発が審査を通過し、地元自治体の同意を得た後、政府が再稼動を最終決定する。

 橘川教授は「(申請を提出した)10基の原発が全て審査を通過するのは難しい」との見方を示す。現状で有力候補と見られるのは四国電力伊方原発3号機と、九州電力川内原発1、2号機で、再稼動は来年以降になると見られる。

 橘川教授は、「原発は今の日本にとって欠かせないエネルギー。電力会社が原発を再稼動させたいのは、巨額の赤字から脱却するため」と語る。日本電気事業連合会のデータによると、福島原発の事故前、原子力発電は日本の電気の約30%を担っていたが、2012年度にはこれが1.7%に低下し、火力発電が88.3%を占めるようになった。火力発電所の燃料費が大幅に増加したため、2012年度は日本の電力会社10社のうち8社が巨額の赤字を計上し、うち5社の赤字額は過去最高となった。

 原発の再稼動は安倍政権にとっても重要な意義を持つ。安定的な電力供給を保障できるだけでなく、原発輸出を促進できるためだ。橘川教授は「円安はアベノミクスの最大のポイントだが、エネルギーを輸入に依存する日本にとって、円安はエネルギー価格の上昇を意味する。原発を再稼動させることで、このマイナス影響を減らすことができる」と語る。

 電力各社は電気料金の値上げにあたり、原子力発電所の再稼働を考慮に入れて価格を設定している。もし再稼動できなければ、電力会社は再度値上げをするしかない。これは日本経済と国民生活にとって重い負担となる。メディアの試算では、原発を1基輸出するたびに4千億円の収入を得ることができるという。安倍氏は原発輸出を経済復興の切り札とすることができる。(編集SN)

 「人民網日本語版」2013年7月9日

[1] [2]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古