SARSと同属のウイルスの存在確認 発生源はコウモリか
オランダの科学者が、今年7月にサウジアラビアで病死した60歳男性の肺組織から検出されたコロナウイルス(HCoV)に対する検査を行ったところ、このウイルスがSARSと同属であることが証明された。アジアに生息するコウモリから検出されたウイルスと類似しているという。AFP通信の報道を引用し国際在線が伝えた。
米国微生物学会誌に掲載された同研究結果によると、科学者らがこの新型ウイルス「HCoV?EMC/2012」に対し遺伝子配列解析を行った結果、SARSウイルスと同属であることがわかったという。これまでに人の体から検出されたウイルスとの関連性が見つからないことから、発生源はコウモリなどの動物であると考えられている。
現在までに同ウイルスの感染が確認されているもう一人の患者・カタール国籍の男性(49)は、9月11日に英国に運ばれ治療を受けているが、重体だという。この男性から検出されたウイルスは、サウジアラビアで死亡した男性から検出されたウイルスと99.6-99.7%の類似性を示している。WHOは同ウイルスが急激な腎不全を引き起こすと指摘している。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年11月22日