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3D生物プリント技術 人の器官を作り出せるか?

 米コーネル大学の研究者はこのほど3Dプリント技術と、牛の耳の生きた細胞を含む「生物インク」を駆使し、人の耳殻を立体出力することに成功した。こうして出力された耳殻は、機能も形状も正常な人の耳殻に相似している。研究者は今後、患者自身の耳の細胞を用いて耳殻を出力し、移植を実施する計画だ。同情報を受け、医療整形業界の未来に無限の可能性が生まれた。人民日報が伝えた。

 医学界が現在使用している人造耳殻は、主に次の二つに別れる。(1)軟骨に似た人工材料によるもの。質感が人の耳と大きく異なるという欠点がある。(2)患者の肋軟骨の一部を使った、新たな耳殻の「彫刻」。この方法は患者の肉体に損傷をもたらし、完成した耳の外観と実用性は医師の「彫刻技術」に左右される-----。3D生物プリント技術による人口耳殻には、上述したような欠点が存在しない。

 米生物技術会社と豪医薬品会社は2010年、世界初の商業化された3D生物プリンターを開発した。同プリンターは伝統的なインクジェットプリンターと異なり、生きた細胞を含む「生物インク」を用いる。同プリンターは出力の際、初めに「生物インク」により細胞組織の構造を印刷し、さらに3Dデジタル模型に基づき、細胞組織の構造に塗装を行い、最終的に必要な生物器官もしくは生きた組織を形成する。

 3Dプリント技術はかつてない斬新な技術として、医療業界全体に深い影響をもたらすだろう。現在、世界で器官の移植を待つ患者数は、毎年驚異的な人数に達している。米国では毎年6500人以上の患者が、器官移植の遅れにより死亡している。また器官を移植されたとしても、術後に拒絶反応を起こしている。3D生物プリント技術で人の器官を作り出せるならば、このような問題が解決されることになる。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年3月11日

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