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「中国人の声に耳を」全人代報道官が日本各界に呼びかけ

 北京で5日に開幕する中国第12期全国人民代表大会第1回大会の記者会見が4日午前、北京の人民大会堂で行われた。海洋をめぐる中国の外交姿勢について共同通信記者から質問を受けた傅瑩・全人代報道官は、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題に触れ、「当時清朝だった中国から日本が釣魚島を盗み取った事実は明らか」と強調した上で、「日本各界が中国国民の声に耳を傾けることを強く望む」と語った。

 傅報道官の発言の内容は以下の通り。

 【共同通信記者】中国は「海洋強国」建設の青写真をいかに描いているのか。日本を含む周辺国との摩擦をいかに緩和するつもりか。中国の外交姿勢が今後より威圧的になることはないか。

 【傅報道官】海洋強国の建設は中国の現代化の発展に必要で、中国共産党第18回全国代表大会の報告にも明記されている。中国は陸地の大国であり、海洋の大国でもある。そのため、対外開放と世界との融合をいっそう進め、海洋建設を強化することが中国にとっては不可欠だ。しかし中国の海洋建設が歩むべき道はやはり平和的発展と協力ウィンウィンに根差したもので、周辺国との海洋協力を特に重視する必要がある。この点については、私も過去に関連の活動に携わったことがある。例えば東南アジア諸国連合(ASEAN)との海洋協力は、目立った成果を挙げている。

 中国の外交姿勢がより威圧的になるのではという声は、ここ最近もよく耳にする。欧米の方と会うと、決まってこの話題になる。「あの発言にはどんな意図があるのか」「中国の態度は少し威圧的過ぎるのではないか」と。これは恐らく日本側だけの見方ではないだろう。ほかの国にもこうした声はあるし、そうしたメディアの報道も見られる。

 かつて極めて貧しく弱かった中国が今は力を付けてきた。国際的な問題でも、すでに世界の中心的な位置付けにある。世界の中心はこれまで伝統的な大国が多かった。そんな中、新参者である中国の一挙手一投足が注目を浴び、中国がどんな役割を果たすのか、何をするのか、地域・世界に溶け込み他国とうまく付き合っていけるのかが焦点になっている。

 中国は、政治制度や人口、成長速度など、伝統的な大国と異なる部分が多い。そのため、他国が中国を完全に理解できるとは限らない。「国が強くなれば必ず覇権を唱える」という過去500年の国際関係の伝統やロジックに照らして中国の今後を予測し、一部の現象を持ち出して自らの予測を裏付けようとする人もいる。こうした現象は確かに存在するし、存在しても不思議ではない。

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