交通ルールを真面目に守る日本の自転車利用者
自転車を使うと、環境ばかりではなく健康にとっても非常に有益だ。日本では、自転車通勤をする人がますます増えている。しかし、日本では、交通事故の発生を防ぐため、自転車による走行に多くの制約がある。生命時報が報じた。
私がある夜、自転車で帰宅していた時、パトロール中の警察官2人と出くわした。彼らは、手を振って私を停止させ、自転車のライトがついておらず、夜間にライトなしで走ることは大変危険だと言った。私はひたすら恐縮して謝り、ただちにライトをつけた。私が「ルール違反」を素直に認め、反省する様子を見て、2人の警察官は、「今後はくれぐれも安全に注意するように」とひとしきり訓戒を述べた後、無罪放免にしてくれた。日本では、夜間に自転車を走行する時は、必ずライトをつけなければならない。ただし、これは原則にすぎず、特別な法規はない。たとえ法規がなくとも、人々はちゃんとライトをつける。日本では、自転車は車両(軽車両)の部類に属しているため、交通法規の規定にもとづき、自転車は車道の左側を走行しなければならない。1970年から、条件を満たす一部の歩道については、自転車も走行できるようになった。自転車が歩道を通行することが認められている国は、日本とノルウェーだけだ。また、日本では、交通事故が頻繁に起こる一部の地域に、「自転車専用道路」が設けられている地域がある。人々の安全を保証するために、法律では、「一般車道を走行する自転車は、ブレーキ、ベル、前後のライト、反射板を装備しなければならない」と定めている。自転車で走行中は、「片手で傘をさす」「携帯電話を使う」「イヤホンで音楽を聴く」などの行為は許されない。違反した場合、警官はまず違反者に警告するが、違反行為をやめない場合は逮捕される。自転車の通行が認められている歩道を自転車で走行する場合、法律による規制はいっそう厳しくなる。まず、歩行者優先を徹底させなければならず、ベルを鳴らして歩行者の歩行を妨害した場合は、2万円(約1200元)以下の罰金が科せられる。また、人に負傷を負わせた場合は、5年以下の懲役あるいは100万円以下の罰金が科せられる。
日本では、自転車の2人乗りは禁止されており、違反者には5万円以下の罰金が科せられる。ただし、チャイルドシートを装備すれば、子供は同乗できる。
日本には、非常に優れた自転車防犯登録制度がある。自転車を購入した際に、500円の防犯登録料を支払うと、防犯登録番号が記載されたシールを取得することができ、それを自転車に貼付する。自転車を紛失した、あるいは盗難に遭った場合、持ち主は、その防犯登録番号を申告するだけで良い。警察が持ち主不明の自転車を発見した後、登録番号の照合を経て、持ち主の元に戻ってくるというシステムだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月5日