中国人は愛国・自強・団結を韓国人に学ぶべき 韓国紙
韓国紙「朝鮮日報」は3日付で、「団結力が強いと言われる中国人が、韓国の募金活動や国民応援団の活況ぶりに驚く」との記事を掲載した。中国人ネットユーザーの間では、中国人系米国人で初めて駐中国米国大使となったゲイリー・フェイ・ロック氏がこの記事を書いたのではないかという噂が飛び交っている。同記事には、12項目の中国人の特徴が列挙されているが、そのほとんどがネガティブなものだ。たとえば、「小賢しい反面、噂を信じやすい」「大事においては黙って怒りをためこむが、小さな事には、細かくケチをつける」「物事を進める上で人間関係が大きな役割を果たすが、決して合理的に解決するわけではない」「不公平からはなく、自分にとって不利益であることが原因でいさかいが生じる」「問題が起こると、自分以外の外部に原因を求め、ほとんど自己反省はしない」など。環球時報が報じた。
ロック氏が駐中国大使に任命された当初、中国メディアは、大使を大歓迎で迎えた。大きな期待を寄せられたロック大使だが、今では、中国人に対してこのように厳しい評価を示している。この記事の著者はロック大使ではない可能性もあるが、中国人ネットユーザーによって続々と転送された。このことは、記事が彼らに大きな衝撃と考える機会をきっかけとなったことを物語っている。
記事の要旨は次の通り。
中国人の民族性について、一言で簡単に言う事は不可能だ。広大な土地・物産と多くの人口を擁する中国については、「一事が万事」とあっさりと結論づけてはならない。しかし、だからといって、「中国人は理解しづらい」と思う必要もない。中国人の特徴は、割と簡単に見つけることができる。彼らは確かに、他の民族と違う点を多く持っている。
著者はかつて、「海外在住中国人の団結力が、海外在住韓国人より強い理由」をテーマとした取材を行ったことがある。しかし、シンガポールとインドネシアで取材するうちに、実情はそれとは全く違うと感じた。現地に住む中国人にとって、「団結」と「個人的な繋がり」とは必ずしもイコールではなかった。必要のある時には団結するが、それ以外の時は特別親しい訳ではない。このような状況は、彼らの育った環境・歴史・文化などと関係するのかもしれない。ある中国人研究家は、「中国人はまとまりのない民族だ。中国人自身も、『中国人は一人だと竜だが、三人揃うと豚以下になる』と自嘲している」との見方を示した。
中国に来た後、中国人が雑談中に「自分達の民族意識が韓国人に比べて強い」と誇らしげに語ると、それを聞いた相手は軒並み、納得がいかないといった様子で、「アジア金融危機が起こった時、韓国国民は全員、募金活動に参加した。日韓ワールドカップが開催された時、韓国国民は全員応援団となった。また、韓国人は韓国車しか買わないことから見ても、中国人は、愛国・自強・団結の精神を韓国人から見習うべきだ」と反論した。筆者が知り合った中国人のほとんど全員が、いくぶん形式的な物の言い方であったにせよ、「これは、適当にあしらって済ますことはできない意見だ」と認めていた。
このことから、中国とフェアな交流と競争を繰り広げる過程において、韓国は持ち前の「団結の精神」を発揮することができる。と言うより、中国人や日本人にとって、成功するために団結する必要は、特にないのかもしれない。しかし、2つの強国に挟まれた韓国にとって、団結しないで「緩んだ状態」にあることは、まさに「贅沢」なのであろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月5日